リメディアルマッサージの施術をするときに使うマッサージオイル・クリームの購入に迷うことはありませんか?
特に、リメディアルマッサージセラピストになられたばかりの方は、確実に迷いますよね。
ザカリもセラピスト一年目の頃は本当に色々なものにトライしてみました。
- マッサージオイルかマッサージクリームのどちらにしようか迷っている。
- 新米リメディアルマッサージセラピストさんで、色々なマッサージオイルを試している最中
- そろそろスクールをご卒業される予定の学生さんでどれを買って良いのか検討もつかない
このように思っている方は、ぜひ本記事をご覧になってくださいね!
この記事でわかること:
- オイル使用のメリット・デメリット
- クリーム仕様のメリット・デメリット
- オイルの種類と使ってみた感想
- ザカリのおすすめマッサージオイルとクリーム
マッサージオイル・クリームのメリット・デメリット
マッサージオイルのメリット・デメリットの前に、一つ説明をさせてください。
リメディアルマッサージは、筋肉をリリースすることがメインのマッサージですので、マッサージオイルやクリームを選ぶ上で大事なことは、自分の施術法に適したものを選ぶことを最優先にするのがベストです。
もちろん、これはクライアントのスキンケアを怠るということではないのです。
ただ、リラグゼーションマッサージやアロマセラピーによるマッサージほど、クライアントのスキンケアを追求したオイルを選ぶ必要性はないと筆者は思います。
リメディアルマッサージでは、オイルやクリームはあくまでも施術のサポート的と考え、使い勝手を基準に決めるのが良いでしょう。
それでは、オイルとクリームのメリットとデメリットについて説明させていただきますね。
オイルを使用したマッサージ
メリット:
- 伸びが良く、グライディングしやすい
- 手に取った時に早く暖まるので、クライアントも冷たさで飛び上がることもない
- 何度もつける必要がないのでコスト面でよい
- 摩擦がなく乾燥肌のクライアントには滑りがよくなり施術しやすい
- 安価
デメリット:
- オイルなので手が滑りやすい
- グリップが掛かりにくい(強めの圧が必要な場合は問題)
- オイルによっては洗濯後も残る場合もある
- クライアントによっては、ベタつきが残るのを嫌がる人もいる(オイルにもよる)
クリームを使用したマッサージ
メリット:
- 肌に浸透しやすくベタつくことはない
- クリームにはビタミンEなど乾燥肌には良い成分が配合されている場合が多い
- 滑らないので、スポーツマッサージや強めの圧(グリップ)が必要な場合に適している
デメリット:
- オイルと比べるとコスト的に負担がある
- クリームは合成成分が入っていることが多い
リメディアルマッサージの施術はクライアントのニーズによって、スポーツマッサージや圧をかけなければいけない施術テクニックを使う場合が多いので、オイルだけでは難しいケースもあります。
スポーツマッサージなどはクリームを使うと強い圧が出せます。
特に、身長160cmほどのザカリがオージーの男性や鍛えているこっちの女性の筋肉をリリースするときは、オイルではまかなえないのが現実ですね。
自分自身の身体を壊さないためにも、オイルは部分的に拭き取り、クリームでマッサージすることをおすすめします。
マッサージオイルの種類や成分にも気を遣おう
施術のタイプによってオイルにするのかクリームにするのか判断ができましたら、次は各オイルの使い勝手にもチェックを入れてみましょう。
- サンフラワーオイル・オリーブオイル
- ココナッツオイル・ホホバオイル
- スイートアーモンドオイル
*ちなみにエッセンシャルオイルはアロマセラピストの領域ですので、私は使いません。(リメディアルマッサージセラピストの中には、顧客獲得のためにサービスの一環として女性クライアントに使う方もいらっしゃいますが。)
サンフラワーオイル&オリーブオイル
まずは、オリーブオイル。
オーストラリアではメジャーなクッキングオイルですが、セラピストの中にはこちらを使われる方もいます。
知り合いの20年以上キャリアのあるセラピストさんはオリーブオイルを使ってますが、私にはどうも少し重たさがあるオイルなので、使用しません。
(ついでになんとなくクッキングオイルをそのまま使うのがイメージ的に抵抗があり。。。)
サンフラワーオイルもクッキングオイルのイメージが強いですが、マッサージオイルとして売られているものの中には、サンフラワーオイルが含まれているものが数多くあります。
サンフラワーオイルには肌のバリア機能を高めるのに良いとされる成分が入っているということから、最近では、赤ちゃんのベビーオイルなども合成ベビーオイルより、サンフラワーオイルをベースとしたオイルなども注目を浴びています。
後述しますが、勤務先のシドニーの理学療法士クリニックでも、サンフラワーオイルが含まれているマッサージオイルを使用してます。
ココナッツオイル・ホホバオイル
お次は、ココナッツオイルです。
写真のように固まっているときはココナッツオイルは白いですが、温めるとライトなタッチのオイルに早変わりします。オーガニックで肌にも良いし時間のある方におすすめです。
なかにはマッサージオイル製品として売られてあるものもありますが、それでも大概は20度以下になると固まりはじめす。
同系のもので、ホホバオイルもありますが、これもかなり固まりますね〜。
セラピストになった最初の頃は頑張って使ったこともありますが、扱いが大変で、気づくと固まり始めてしまうので、時間がない方にはあまりおすすめできません。
スイートアーモンドオイル
ザカリはスイートアーモンドオイルまでに手を出したことがないので感想は述べられませんが、乾燥肌の方におすすめのようですね。
ただ、ナッツ系にアレルギー反応がある方や赤ちゃんなどは気をつけなければいけないオイルのようです。
リメディアルマッサージは無香料のオイルが一番
前述でも申し上げましたが、リメディアルマッサージセラピストはあくまでも、筋肉のリリース、姿勢改善をモットーにしたマッサージ屋さんです。
マッサージオイルの種類はセラピスト自身が決めていくものですが、香料まで気にする必要はないと筆者は感じます。
逆に言えば、リメディアルマッサージは無香料を使う方が合っていると思います。スポーツマッサージなどもありますし、「素敵な匂いでマッサージを期待する」クライアントは100%中5%も満たないと思いますので。
ザカリは、セラピスト1年目のときにカイロプラクターと一緒に働いていた時期がありましたが、そこで失敗した経験があります。
勤め先だったカイロのクリニックではセラピストが自分でオイルを用意しなければならなかったのですが、ラベンダーが少し入ったオイルを使用したことがありました。なぜラベンダーの香料が入ったものを購入してしまったのかは自分でも覚えていません(笑)。
適当に決めてしまったというのが正直な答えです。
数人のクライアントに「匂いがキツすぎる」と指摘されたことがありましたね。(ナチュラルと記載してありましたが、きっと合成成分が入っていたかもしれません。)
確かに「これ、本当にナチュラル??」っと思うような香りがキツいオイルもあります。
その苦い経験した以来、ザカリは無香料のオイルしか使っておりません。
ズバリ、どちらがいいの?
幅広い層のクライアントをターゲットをするのであれば、両方使うことがベストと言えるでしょう。
「安い」っという観点から見たら、断然マッサージオイルだけの方が良いです。
クリームは少量の割に値段が結構しますし、肌に浸透しやすいので何度も塗らなければならないのでコスト面から見るとデメリットになります。
しかし、男性のリメディアルマッサージセラピストに力では敵いません。スポーツマッサージなどをするときに、オイルだけでやっていると手が滑ってグリップが掛かりにくいので、どうしてもうまく圧が入らないのです。
反対に年齢の高いクライアントを対象にマッサージをするときはオイルが主流になってきます。力が入りすぎないようにするにはオイルが必要です。
リメディアルマッサージにベストなオイルとクリーム
最後に、実際に私が使っているオイルとクリームの紹介します。
Premaxスポーツマッサージ&リメディアルマッサージクリーム
プリマックスは、スポーツアスリートを対象にした製品に力を注いでいるメーカーさんで、理学療法士やマッサージセラピストが使う多種多様な製品を、オーストラリアから販売しています。
ザカリはこれを↑長年、愛用してます。
本当に良い品だと思います。マッサージ師の技術をサポートしてくれる強者ともいえます。大好きなプロダクトです。
残念ながら、日本との連携はまだないようですね。
USA/UKや香港、台湾、シンガポールなどには国際郵便で届けてくれるようですが。
念のため、プリマックスのサイトをこちらに載せておきます。
メルローズのH2マッサージオイル
お次はメルローズのH2オイル(無香料)です。こちらはオイルですので、基本的にオーストラリアで新米セラピストをされる方に参考になればと載せました。
メルローズはオーストラリアで幅広く使われている最も有名なマッサージオイルの一つです。ザカリの勤め先のフィジオセラピークリニックでも使ってます!
「Water Dispersible」ですので、水洗いでさっとオイルを落とせます。
タオルを綺麗に使えるので長持ちしますし、とてもエコノミカルですね!
乾燥機でタオルを乾燥させるときの火災の心配もないので、安心して使えます。その上、他のオイルと比べるとベタつきがないので、クライアント受けも良いですよ。
こちらはメルローズの公式サイトです。
SPA無香料マッサージオイル
SPA(Water Dsipersible)の無香料マッサージオイルもおすすめです。
現在の勤め先の理学療法士クリニックでは、オイルが用意されていますので、現在は使用してませんが、カイロプラクティッククリニックで勤めていたときは自分でこちらを用意してました。
一言、おすすめです。
テクチャーもいいし、匂いもない。
値段もなかなか安いと思います。
SPA INCの公式サイトはこちらです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ザカリも新米のリメディアルセラピストの頃はどれを使っていいのかわからず、色々と悩みました。
オイルやクリームを選ぶときには、
- マッサージ施術のタイプ・クライアントのタイプによって使い分けよう
- リメディアルマッサージセラピストの施術の妨げにならないオイルを選ぼう
- 基本的にリメディアルマッサージには匂いのあるオイルやエッセンシャルオイルは使用しなくても良い
- タオルなどのコスト面にも気を遣おう
上記の4点に関して注意しながら選ぶと良いですね。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。