リメディアルマッサージをするべきタイミングとは?注意点と確認事項

リメディアルマッサージのイニシャルカウンセリング

皆さん、こんにちは。ザカリです。

今回は、新規のクライアントとのイニシャルカウンセリングについての注意・確認事項をお話しいたします。

ザカリ

リメディアルマッサージをする上での事前確認をいくつか挙げてみます。


この記事では、学生の方はもちろん、働き始めたばかりのマッサージ師や海外で晴れてディプロマを取得されリメディアルマッサージセラピストとしてお仕事をされ始めた方を対象としてます。



この記事の内容:

  • マッサージコントラインディケーション(マッサージをしてはいけないとき)

  • リメディアルマッサージの事前確認

  • リメディアルマッサージの圧の確認


安全なマッサージを行う上で、事前確認はクライアントとの信頼関係を築く上でもとても大事ですので、手を抜かず確認していくことが大事です。

ザカリ

安全なマッサージの施術をしましょう!


目次

リメディアルマッサージをしてはいけないとき

マッサージ・コントラインディケーション
  • 炎症や感染症
  • 怪我の直後
  • 手術の直後

上記のような疑いがある場合には、マッサージを行うことはNGです。必ず、コンサルテーションシートで事前に確認しましょう。

8年近く前の話になりますが、筆者もスクール在学中は、実施クラスで他の学生達とマッサージ施術の勉強をしたり先生のやり方を見よう見まねでマッサージをしたりしてましたが、それはあくまでも真似たマッサージで「施術」ではありませんでした。

何も問題のない学生同士との練習と、健康に色々な問題を抱えているクライアントさんにマッサージをするのとでは、難易度が天と地の差。

働き始めたら否応なしに気付かされます。

ザカリも最初の頃は、実際の患者さんやクライアントさんのマッサージの施術に緊張したものです。

まずは、次の事項を確認しましょう。

リメディアルマッサージをする上での確認事項

リメディアルマッサージセラピストの心得

リメディアルマッサージを施術する上でやはり大切なのは、クライアント一人ひとりの身体をしっかりと理解することです。

クライアントの年齢が高くなるほど施術前の確認事項に注意を払おう


クライアントの年齢が高くになるにつれ、必然的に質問事項は多くなっていきます。

特に、高齢の女性には十分に気を使いましよう。

70歳以上の女性の3分の1は骨粗しょう症になっていると言われています。そのような方々に、強いマッサージはあまりにも危険です。また女性の場合、60代を過ぎると筋肉がかなり減少しますので注意しましょう。

ザカリは、60歳以上の女性のリメディアルマッサージを行うときは、必ず「骨密度の検査」をされたかどうかの確認をします。

ザカリ

もう、これは「MUST」です。


もし、皆さんのクライアントの中で骨密度の検査をされてもおらず、それにもかかわらず強いマッサージなどを希望されるような方に施術をする場合は、しっかりとできない旨を説明しましょう。


クライアントの中には自分の身体をよく知らない方もいらっしゃいますので。


日本でマッサージ師として働いた経験がございませんので詳細はよくわかりませんが、こちらオーストラリアでは保険に加入しなければいけません。

この保証なしに正式なマッサージ師として働くことはできません。

ただ、いくら保険加入しているからと言って、クライアントの体をダメにするような経験は一度だってしたくありませんよね。


また、ご自分のプラクティショナーの地位を守るためにも、やみくもに強いマッサージを好むクライアントは避けるべきです。(正直、こういう方に限って、本当に自分の身体をよくしたいと思っている方は少ないですね。)

クライアントが更年期の女性にも注意を払おう

ザカリ

更年期の女性も注意を払いましょう



私自身がアラフィフだからなのか、私のクライアント達の年齢も40代、50代の方が80%と大半を占めます。

40代後半から50代の女性クライアントのために、更年期特有の症状をあらかじめ理解しておくことが大事です。

なかには、関節炎が出始める女性も出てきます。ですが、クライアント本人が気づかず一般的な腰や膝の痛みなのだろうと判断しマッサージを受けに来られる方は結構多いです。

そんな方達に強いマッサージはさらに痛みが発症することになりかねません。気をつけましょう。

職種やスポーツに関する質問も大事。

職種や日頃のスポーツに関することも必ず確認することも忘れずにしましょう。

なぜならば、痛みの原因を模索したり体全体の改善を図る際にクライアントの日々の行動を調べることは、問題を解決する上で、大変な近道になります。(もちろん、それだけではありませんが。)

最近の若い男性などですと、筋トレなどをしている方が本当に多いですよね。人生の中でいちばん筋肉が発達しているときでもありますので痛みとは無縁のイメージがあります。しかし、そんな彼らも実は落とし穴があるのです。

答えは簡単。→「やり過ぎ」です。

やり過ぎで体を痛め、フィジオセラピスト(理学療法士)やリメディアルマッサージセラピストのところに来る方は多いです。しかも、中には筋トレのやり方が間違っていて怪我をしてしまう若い男性も結構いらっしゃいます。
ケガの直後は、患部へのマッサージはやめましょう。

ザカリ

どうされたのですか?

クライアント2

右の肩がとても痛いのです。

話しが横にそれますが、女性やリバビリで来られるクライアントさん達は皆さん軽めのダンベルを使うか、セラバンドを利用して筋肉の強化に励まれています。重すぎるダンベルはかえって危険ですので。


その他、クライアントの職種を把握することも大事です。RSI (repetitive strain injury)など、ある部分の筋肉の使い過ぎによる損傷で来診される方も結構いらっしゃいます。


例えば:

  • ピアノを習っている方は利き腕がかなり疲れています。
  • 小さいお子様がいらっしゃるママさん達(抱っこをするため、その引っ掛ける腰が問題に!)
  • 一日中マウスを使う会社員



このように初期のコンサルテーションでクライアントに関する情報を把握することはとても有意義な結果を導きます。

そうすることで、新規のクライアントから常連のクライアントへの定着する可能性もありますし、のちの相互の信頼関係に繋がります。皆さんがんばりましょう!

クライアントの現在のストレスの有無の確認

リメディアルマッサージセラピーのイニシャルディスカッション

クライアントの現在のストレスの有無の確認もとても大事です。

ここでいう「ストレス」は筋肉に負担が掛かっているストレスではなく、メンタルに関してのストレスです。クライアントによっては、初回のコンサルテーションのシート記入に、メンタルの部分を触れない方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんマッサージ師は基本的に、筋肉をリリースしコリや痛みの症状を改善することが目的です。しかし、このストレスレベルを確認せずにマッサージを行うことは、マッサージにより痛みを引き起こす原因にもなりますので、しっかり聞いておくことをおすすめします。

クライアントの緊張が残ったままですと、筋肉も硬直したままになります。そのような状態でマッサージを行うと、痛みが和らぐどころか悪化するケースもありますので注意しましょう。


また、初回は特にセラピストに対しての不安や緊張もありますので、話すタイミングや声のトーンなどには気を遣いましょう。クライアントのネガティブな思考を解き安心していただくことで、施術がとてもし易くなるのは間違いありません。

リメディアルマッサージの圧の確認

マッサージの圧のレベル


最後に、基本中の基本。

マッサージの圧ついて説明します。

強〜いマッサージを好み、強くなければ効くはずがないと思っているクライアントが来られることが時折ありませんか?

確かに、リラクゼーション的なマッサージはリラックスはできても、圧が低い場合は筋肉をリリースすることは難しいです。

ですが、反対に、足の指を曲げ痛さを我慢するような強烈なマッサージを受けることで、痛みやコリを改善することもまずありません。

何を根拠に、皆さんそうすることがいいと思っているのかザカリには理解できませんが、こちらオーストラリアでも、「No pain, no gain(痛みがなかったら何も得るものはない)」と言って、マッサージで痛い思いをしようとわざわざ来診される方が時々います。

これは、明らかに間違いです。

筋肉の組織が壊れて炎症を起こすようなマッサージが良いはずがありません。

マッサージの適度な圧



リメディアルマッサージの強さは、圧の点数を1〜10のレベルで判断すると良いです。

どういうことかと言いますと、1が何も感じないほどの圧力であるとすれば、10のレベルはそれこそ悲鳴をあげるほどの圧の力が入ります。ちなみにリラクゼーションですと、3ぐらいの圧と考えればなんとなくお分かりになるかと思います。(リメディアルマッサージを受けに来られる方には物足りない圧ですので好まれません。)

筆者がスクールで習いましたときは、レベル7ぐらいから好まない痛みが感じる圧と習いました。

ちなみに、レベル5〜6が痛みの発生する前のちょうどいい圧(ベストなセラピューティックレベル)と言われています。

「good pain」とも言われてます。これが、いちばん施術する上で筋肉のリリースに効果的な圧になります。

ザカリ

レベル6がベストな圧です!


大事なことは、このレベルは施術者が決めるものではないので注意しましょう。あくまでも、施術を受ける側が決めるものです。

クライアント一人ひとりのレベル6は全く違います。あるクライアントのレベル6は、違うクライアントにはレベル3にしか感じない場合もありますし、またその逆もあるわけです。

ウォームアップのマッサージが終わり、深い圧に入っていく前に、簡単な圧のテスト確認のようなものをクライアントに伺うと良いでしょう。

まとめ

この記事では、リメディアルマッサージをする上での注意事項を説明いたしました。

  • マッサージをしてはいけない時
  • リメディアルマッサージをする上での確認事項
  • リメディアルマッサージの圧の確認


すごく基本的なことなのですが、マッサージをする上でとても大切なことです。頑張っていきましょう。


ここまで読んでいただきありがとうございました!

リメディアルマッサージのイニシャルカウンセリング

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