【現役セラピスト体験記】TAFEリメディアルマッサージコース詳細

TAFEマッサージコース紹介

皆さん、こんにちは。ザカリです。

この記事では、リメディアルマッサージをTAFEで習うとどんなことを勉強するのか、筆者自身がリメディアル・スポーツマッサージの資格を取得したTAFE体験に基づいて、ご説明させていただきます。

マッサージセラピスト

TAFEマッサージ留学してみたいな。


リメディアルマッサージセラピストの資格を取得できるカレッジはオーストラリアには色々あるので迷うと思います。

自分に合うスクールを見つけたいですよね。


この記事の内容:

  • TAFEのリメディアルマッサージコース概要
  • 現役セラピストがなぜTAFEをオススメする理由
ザカリ

参考意見として読んでいただければ幸いです。

それでは、ご覧ください。

目次

TAFEリメディアルマッサージコースの概要を日本語で要約

スポーツマッサージTAFE

リメディアルマッサージ資格の正式なナショナルコード

まず、この資格の正式なナショナルコードを下記に示しますね。ご卒業後のディプロマの資格証書にはこのように記載されます。


DIPLOMA OF REMEDIAL MASSAGE
National Code: HLT52015


筆記でのスキル習得

  • リメディアルマッサージトリートメントスキルを身につける
  • 総合的なヘルスシステムを理解・習得
  • 応急手当講習

実技習得

  • リメディアルマッサージ実技習得
  • 各患者の健康状態への応答・アナリティカルな見識を養う
  • 患者への健康と安全管理を習得

プロフェッショナル養成開発

  • コミュニケーションスキルを養う
  • セラピューティック概念の理解を習得
  • リスニングスキル(患者との応答時)
  • 問題解決スキルを養う
  • 基礎的なマーケティング・ビジネススキルを養う

リメディアルマッサージコース【TAFE】で実際にザカリが習ったこと

リメディアルマッサージ筆記コース内容

上記のように、TAFEの概要説明を読むと「総合的なヘルスシステムを理解・習得」と、まぁ、シンプルに書かれていて、具体的に何を習うのかはっきりしないというのが、当時の心境でした。

決断すると早いのが、筆者の良いところでもあり悪いところでもあるのですが、当時は「とりあえず、コース申し込んじゃおう!」というノリで、始めました。

そして、最初の印象→「ビックリ」の一言です。

「えっ、何? こんな専門的なことを習うの? マッサージセラピストのはずでは?! なになに〜?」っという感じでした。

実際、本当にすごかったです。「えっ? 何がすごいかですって?」

短期間の間に学ぶことが本当に多かったということです。

TAFEでリメディアルマッサージの勉強

【専門基礎分野】
生理学と解剖学をみっちり習います。実際、かなり奥深くまで習うことになります。生理学は細胞組織まで掘り下げて入っていくので、学生の頃に生物学が好きだった方はすんなり頭に入ってくるかもしれません。

TAFE-解剖学の時間
TAFEでは解剖学をみっちりと習いました。



【人体の構造とその機能】
人体の構造もみっちり知識を深められます。その他、身体・関節の可動域について習い、四肢関節可動域の測定方法も習得できます。

【疾病の症状、予防、回復過程について】
疾病の症状、回復過程、予防などについて知識を高めていきます。多くの疾病についてここで学んでおきますと、セラピストとして施術が始まった段階で、安全かつ信頼関係を繋ぐ上で欠かせないものをここで養うことが可能です。


↑これなんですが、私も行き始め当初は「マッサージセラピストがなんでここまでの医療的なことを学ばなきゃならないのか」と不思議に思ったことがあります。っが、これが結構、大事なんです。


実際にリメディアルマッサージセラピストとして働き始めて、その必要性に驚かされました。講師が半スパルタ状態で生徒の私たちに教えていた当時は、本当に半信半疑で「一体なんでこんなに覚える必要あるの〜??」っと思ってましたが、いや〜、必要でしたね。

理学療法士と一緒に働くのであれば特にこれらはマスト条件です!!

リメディアルマッサージ実技コース内容

実技習得これは最初の半年は、至って簡単です。基本的なマッサージについてのやり方を習います。日本でいう、リラクゼーションみたいなものです。基本中の基本です。←ここは簡単。

ただ、半年過ぎると、その後は全く違うものに変わってきます。

その後、筆記で習得してきた知識をベースに、将来の患者やクライアントの身体の部位の問題点を把握し、改善へ導いていく施術療法をみっちり習うことになります。

この段階になりますと、単なるリラックスさせるマッサージとは全く異なる方向へと進んでいくので、この時点では、私を含めて周りの皆も明らかにリラックスしてませんでしたね。(笑)

同時に、TAFEのStudentクリニックに配属されるので、外部のクライアント(StudentマッサージでもOKという顧客)を対象に、実際に外部に向けて実技習得をしていきます。

TAFE Remedial massage student clinic
TAFE Studentクリニック内
シドニーメドウバンクTAFE学生マッサージクリニック
シドニーメドウバンクTAFE学生クリニック



↑これが、半端なく緊張するんです。

クリニックでクライアントにリメディアルマッサージの施術をするのは、3 people/per dayでした。

実際に開始すると、3時間みっちり施術に頭を集中させなければならないので、緊張していることなどすぐ忘れて、3時間はあっという間に過ぎます。

もう、みんな受かるために必死でしたね。(今思えば、笑い話となりますが、その時は誰もが真剣でした。)


3人のクライアントの施術が終わると同時に、さらに大変な事が待ってます。

確か30分弱ぐらい(?)の設定時間内にその日クライアント3人分のリポート(ショートライティング)を書き、その日のうちに提出を促されます。

かなり迅速に動き、そしてかなり機敏に書かなければいけない作業が待ってます。

これは、慣れるまで本当に大変でした。

その後、数日のうちにそのリポートの合否が発表されるのですが、いや〜、これ落ちるとかなり凹みますね。

人によっては、バンバンと合格する方もいれば、どんどん落ちてネガティブスパイラルに陥る人も。
その合否の差が学生さんによってかなり差が出ますので、落ち続けた場合にはかなりがっかりすることも。

しかも、みんな日中は筆記のコースを受けているので、学生クリニックが開始するのは大概夕方から始まります。正直疲れます。そして、夕方からさらに3時間。もう家路に辿り着いた頃には疲れ果ててヘトヘト状態になってましたね〜。

TAFE学生クリニック待合席
TAFE学生クリニック待合席



今、思い出してもよく頑張ったと思います。私は母親でもあったので両立するのが本当に厳しかったです。

ですが、晴れてディプロマを合格し、現在も理学療法士クリニックで働く上で、今も時々思います。

TAFEで学んだことが、本当に役に立っている」と。

ザカリは学生の頃は(?)でしたが、今では勤め先の理学療法士さん達の間で、ある程度一目置かれている存在へと変化してますので、日々、成長しているのではないかと思います。

でも、その根底にはあの大変だった過去があるからなんだと、今でもそう考える時があります。

Studentクリニック以外にも、施術の練習機会は与えられます。

リメディアルマッサージはスポーツマッサージと深く関係しているので、ラグビー・サッカー選手(Nonプロフェッショナルですが)・ランナーなどのイベントに参加し、そこでアスリート達にマッサージを提供する機会もあります。将来プロのアスリート達のマッサージセラピストを望んでいる方には嬉しいプラクティカルスキルを養う持って来いの機会でもあるわけです。

スポーツ系が苦手な方には、特別老人養護施設などの場所に行ってマッサージを提供する機会に参加される機会もあります。

【現役セラピストが語る】やっぱりTAFEでリメディアルマッサージ

TAFEライブラリースタディエリア
TAFEライブラリーStudyエリア

私は、民間のカレッジで習ったことがありませんので、TAFEで習うマッサージと民間のプライベートカレッジとの違いを明確には説明できませんが、卒業後に、TAFEで習得された方とそうでない方とでは、受け入れどころが違うイメージがあったのは今でも覚えてます。

私が卒業したシドニーのMeadowbank TAFEは、とても厳しかったですね。(特に、私が通っていた8、9年前は本当に厳しくて有名でした。)今もそうなのかははっきりしませんが、多分、そんなには変わらないのではないかと思います。

上記のようにかなり密に生理学と解剖学を学びますので、ディプロマ取得後には、スポーツマッサージセラピストとしてすぐに雇われたりする方もいました。

医療系・ガチマッサージ師として働きたいと考えている方には、本当にためになるスクールだと思います。

反対にリラクゼーション、アロマとか癒し系のマッサージをしたい方にはそこまでやらなくてもと感じるかもしれません。

まとめ

一通り、TAFEで勉強するリメディアルマッサージのディプロマコースについて、ご説明させていただきました。

もし、近い将来にこちらシドニーのTAFEでディプロマ取得をお考えであれば、気軽にご連絡くださいね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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